健康経営優良法人とは
健康経営優良法人認定制度により、「特に優良な健康経営を実践している法人」として、日本健康会議が認定する法人のことです。2017年度からはじまりました。規模の大きい法人や医療法人を対象とした「大規模法人部門」、中小規模の法人や医療法人を対象とした「中小規模法人部門」の2部門でそれぞれ健康経営優良法人を認定します。大規模法人部門の健康経営優良法人は、別名「ホワイト500」と呼ばれています。
どちらの部門になるかは、業種ごとに、申請時点における「常時使用する従業員」の数から決められています。「常時使用する従業員」とは「1年以上使用する予定で、週の労働時間が正社員の4分の3以上」である人を指します。 必ずしも正社員に限られず、一定の条件を満たしたパートやアルバイトでも該当する場合があります。
健康経営優良法人、どんな企業が認定されているのか?
初回となる2017年度の認定法人「健康経営優良法人2017」では
- ●大規模法人部門(ホワイ卜500)は235法人
- ●中小規模法人部門は95法人、追加認定で223法人が認定され、合計318法人
2回目の「健康経営優良法人2018」では
- ●大規模法人部門(ホワイ卜500)は541法人
- ●中小規模法人部門は776法人
が認定されています。認定企業数は1回目から2回目で2倍以上に増えました。
認定基準は?
健康経営優良法人の認定基準は
- 経営理念
- 組織体制
- 制度・施策実行
- 評価・改善
- 法令遵守・リスクマネジメント
の5つの大項目があり、実施が必須であるものと、何項目か以上実施していることが条件になっている項目があります。
認定されるとどんなメリットがあるのか?
メリットは、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的評価を受けることができる、という点だといえます。
経済産業省が公表している資料によると「健康経営に取り組んでいるかどうかが、就職先の決め手になるか」という質問したところ、就活生・親双方で7割以上が重要な決め手になるとの回答がありました。
健康経営優良法人に認定されることで
- ●人材採用力がUPする
- ●取引先の健康経営度も重視する企業との取引が有利となる
といったことが、効果として期待できます。
認定企業は、健康経営優良法人のロゴマークを名刺や看板などに自由につけることができるので、認定されたことをPRできます。